どこでもIMS

無線ネットワークと固定ネットワークの両方の加入者に、音声・ビデオ・メッセージングを提供する、3GPP準拠のIPマルチメディアサブシステム(IMS)プラットフォームです。

製品概要

どこでも電話のIPマルチメディアサブシステム(IMS)プラットフォームは、IPネットワーク上でマルチメディアサービスを可能にし、LTEおよび5G端末向けにネイティブな音声およびビデオ機能を提供します。3GPP規格(リリース8から17)に準拠し、プライベートセルラーネットワークで高品質かつ低遅延の通信を実現するVoLTE(Voice over LTE)、ViLTE(Video over LTE)、VoNR(Voice over New Radio)をサポートします。

どこでもIMSにより、ISP、地域通信事業者、企業は、自社のネットワーク上で音声とメッセージングのサービスを運用できます。1つのIMSコアで、プライベートLTEや5Gなどの無線ネットワークと、光ファイバーなどの固定ネットワークの両方の加入者に対応します。また、企業のIP-PBXシステム、プッシュツートーク(PTT)アプリケーション、通信事業者に求められる合法的傍受の仕組みとも統合できます。

付加価値サービスを実現するフレームワーク

どこでもIMSはアクセス技術に依存せず、困難な環境でもVoLTE/ViLTEおよびVoNRの高品質な音声・ビデオサービスを提供します。LTE、5G NR、Wi-Fiネットワーク間のシームレスなハンドオーバーを可能にするePDG(Evolved Packet Data Gateway)を介したマルチアクセス統合をサポートします。

お客様ごとにカスタマイズできるどこでもIMSは、IP経由のSMS、メディアアナウンス、多人数会議、ボイスメール、IP-PBX統合、ミッションクリティカル通信(MCx)、合法的傍受(LI)、課金システム(CHF/PCF)、IBCF/TrGWを介した外部ネットワークとのローミング・相互接続などの高度なサービスを提供します。

主な技術的特長として、SIP/SDPプロトコル、メディア転送のためのRTP/RTCP、ポリシーおよび課金制御のためのDiameterインターフェースをサポートし、低帯域幅で高い耐障害性が求められるプライベートネットワーク向けに最適化されています。

どこでもIMSの特徴

どこでもIMSは、IMSアーキテクチャのTS 23.228やSIPシグナリングのTS 24.229を含む3GPP規格に完全に準拠して開発されています。VoNRをサポートする5G対応で、LTEおよび5G環境のネットワーク機能と統合します。エッジ展開から集中型クラウドまで容易にスケールし、数時間以内に展開できます。

音声、ビデオ、SMS用のPBXおよびSIPネットワークと統合し、LTE用のRx/Gx、5G用のN5/N7インターフェースをサポートします。ブロードキャスト/マルチキャストサービスのeMBMSやNB-IoTデバイスのサポートなどの機能も備えています。サポートされるネットワーク要素は以下のとおりです。

SBC
セッションボーダーコントローラーSIPシグナリングのセキュリティとメディアアンカリングを処理。
CSCF
コールセッション制御機能P-CSCF、I-CSCF、S-CSCFを含み、セッション管理を担当。
BGCF
ブレイクアウトゲートウェイ制御機能外部ネットワークへの通話ルーティング。
MMTel-AS
マルチメディアテレフォニーアプリケーションサーバー転送や保留などの付加サービスを提供。
IP-SM-GW
IPショートメッセージゲートウェイIMS経由のSMSを実現。
VMS
ボイスメールサーバーメッセージ待機表示(MWI)を備えた統合ボイスメール。
ConfAS
会議アプリケーションサーバーアドホックおよび予約型の会議をサポート。
GMSC
ゲートウェイ移動交換局レガシーPSTN/PLMNとのインターフェース。
IBCF / TrGW
相互接続ボーダー制御機能とトランジションゲートウェイ他のIMSドメインとの安全な相互接続。
MRF
メディアリソース機能メディアミキシング、アナウンス、トランスコーディングを処理。
PSTN GW
PSTNゲートウェイCSフォールバックおよびSRVCCによる音声継続性を実現。
XCAP-AS
XML設定アクセスプロトコルアプリケーションサーバーユーザープロファイルとプレゼンスを管理。
HSS
ホームサブスクライバーサーバーCxインターフェースをサポートする加入者データの保存。

規格準拠、インターフェース、展開オプションなどの詳細は技術仕様ページをご覧ください。

仕組み

どこでもIMSは、ISP、地域通信事業者、企業のための付加価値プラットフォームです。LTE・5G・Wi-Fiと、光ファイバーなどの固定IPアクセスを含むマルチアクセス、音声・ビデオ・データのマルチサービス、スマートフォン・固定電話機・IoTのマルチデバイス、プライベート・パブリック・ハイブリッドのマルチネットワークをサポートし、APIおよびSNMP監視を通じてあらゆるIT環境に統合できます。

端末間通話を可能にし、PCRF/PCFを介したQoS優先制御をサポートし、ネットワーク最適化のためのリアルタイム分析を提供します。典型的なフローでは、P-CSCFへのSIP REGISTERによるユーザー登録、HSS/AUSFによる認証、INVITEとSDPネゴシエーションによるセッション確立が行われます。

展開方法

どこでもIMSはプライベートネットワークの要件に合わせた柔軟な展開が可能で、地理的冗長性と高可用性(稼働率99.999%)をサポートします。

完全オンプレミス

自社のサーバー、プライベートクラウド、光ファイバー網の上でIMSインフラを完全に管理。コアを自社内に置きたい事業者や企業、低遅延が必要な場合に適しています。

完全クラウド

AWSやAzureなどのパブリッククラウド上でIMSを運用し、動的なワークロードに合わせた自動スケーリングとクラウドサービスとの統合を活用します。

ハイブリッド

オンプレミスのIMSエッジノードとクラウド管理を組み合わせ、広い地域に拠点が点在する事業者に対応します。

ソフトウェアのみの設計によりCAPEXを削減し、コスト効率の高いスケーラビリティと、グローバルな無線規格への準拠による相互運用性を実現します。

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